味の素、仏の甘味料生産子会社をオランダの企業に全株式譲渡 甘味料事業の構造強化

ajinomoto 食品企業の味の素株式会社【2802】は、オランダのハイエットホールディング社に完全子会社である欧州味の素甘味料社(フランス)の発行済全株式を譲渡すると、27日発表した。全株式譲渡によってアスパルテームの生産拠点をオランダに集約することで、甘味料事業の構造強化を図る。

 味の素は、2014-2016中期経営計画において“FIT & GROW with Specialty”という基本方針の下、甘味料事業において「おいしさ」と「低カロリー」の同時提供を目指し、国内外の消費者向け製品領域の拡大による事業のスペシャリティ化を推進している。さらにコモディティ製品であるアミノ酸系高甘味度甘味料のアスパルテームの生産体制のあり方について検討してきた。

 グローバルにおけるアスパルテームの市場規模は、過去3年間ほぼ横ばいで推移しているが、2000年以降の相次ぐ新規参入により、販売単価が下落し、味の素のアスパルテーム事業の採算性は悪化する傾向にある。そういった状況を受けて味の素は昨年、当該事業の構造を強化すべく、アスパルテームの生産拠点を東海事業所に集約することを決め、欧州味の素甘味料社の売却候補先の検討を開始した。2015年5月にオランダを拠点とする甘味料等の輸入販売会社のハイエットスイート社より正式提案があり、欧州味の素甘味料社従業員の一定期間の雇用継続などを含めて売却条件に関し合意が得られ、株式譲渡契約締結に至った。今後、味の素はアスパルテームの生産拠点集約により甘味料事業の構造強化を図り、一層のスペシャリティ化を推進していく考え。

 2015年10月1日に1ユーロ(約135円)で340万株を譲渡する予定日。特別損失が70億円程度発生する見込みだという。

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