楽天、丸紅と業務提携へ 電力小売事業を拡大

楽天 インターネットサービスの楽天株式会社【4755】と総合商社の丸紅株式会社【8002】は31日、低圧需要家向けの電力小売事業にかかわる業務提携の契約を締結したと発表した。この業務提携によって電力小売事業を拡大し、新たなサービス開発を進めていく考え。

 楽天は、2016年4月の電力小売市場全面自由化後の低圧需要家向け小売サービスに対する期待の高まりを受け、国内外における電力トレーディングを含む多角的な電力事業経営の実績やノウハウを有している事業者との提携を模索してきた。これは、人々と社会を活性化させる「エンパワーメント」という楽天の経営理念の下、「楽天スーパーポイント」を核に多様なサービスを提供する「楽天経済圏」のさらなる拡大を進める目的。一方丸紅は、全世界23カ国で安定的な電力事業を運営しており、総計10GW超の持分発電容量を保有している。国内においては新電力会社として、長野、山梨、福島県などにおける水力発電事業や福島県における洋上風力発電実証事業などの再生可能エネルギー電源の開発推進に加え、火力発電所の保有、新規開発も進めるなど、積極的に自社電源の確保ならびに電力小売事業の拡大に注力している。

 楽天と丸紅は、2014年10月にエネルギー需要開発の協業を開始して以来、楽天のプラットフォームを活用した電力受給取引拡大や簡易HEMSの共同開発などに取り組んできた。インターネットサービス国内最大手である楽天と、総合商社かつ日本最大級の発電事業者でもある丸紅との異業種企業間の組み合わせは、寡占化された電力市場の中で、自由競争を促進する原動力となる可能性を秘め、需要家に新たな選択肢を提供するものになると判断し、今回の業務提携の契約合意に至った。

 今後は、低圧電力を使用している「楽天市場」の出店事業者や「楽天トラベル」に加盟する宿泊施設などに対して、丸紅が保有する再生可能エネルギー電源などからの電力供給と、「楽天スーパーポイント」やポイントを活用した決済サービス・簡易HEMSを活用し、新たなサービス開発を進めていくとしている。

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