三井造船、ドイツのガス関連事業会社を連結子会社化 事業拡大へ

三井造船 総合エンジニアリング企業の三井造船【7003】は、ドイツのガス関連事業を手掛けるTGE Marine AG(TGE社)の発行済普通株式の99.36%を取得して連結子会社化すると、28日発表した。今回の子会社会より、三井造船はTGE社と協業関係を築き、今後需要拡大が見込まれている中小型ガス運搬船の事業を拡大する考え。

 三井造船は、液化天然ガス(LNG)、エタン・エチレンガス(LEG)、プロパン・ブタンなどの液化石油ガス(LPG)の中小規模輸送が今後増加することを見据え、中規模汎用ガス運搬の開発・販売を推進している。また、今後グローバルに強化される予定の排ガス規制によって環境にやさしい舶用燃料が注目を集めていることを背景として、重油の他に天然ガスも燃料として使用できる電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン(ME-GI)と燃料ガス供給システム(FGSS)用の高圧圧縮機の開発・販売も進めている。一方TGE社はドイツのボンに本社を持っており、中小型ガス運搬船向けにタイプCと呼ばれる圧力式ガスタンク・ガスハンドリングシステムの設計、機器調達、製造監理などのEPCS事業を行っている。EPCS事業とは、ガス運搬船のガスシステムの設計・機器調達・製造管理を一括して請け負う事業方式のこと。その他、今後ガス燃料船向けの燃料供給システムや浮体式LNG貯蔵再ガス化設備の設計、製造監理にも事業を拡大していく予定。

 以上のように三井造船とTGE社が有する技術、設計・製造ノウハウ、顧客基盤の間には高い親和性が見込まれていることから、相互補完の協業関係を築くことによって一貫性のあるサービスを提供することが可能となる。三井造船は、グループ禅来の中長期的な成長戦略の実現と記帳価値のさらなる向上を目指す。

 三井造船は、TGE社の主要株主であるCaledonia Investments pls、Gasfinb Investment S.A.、TGE社CEOの私設設立会社であるDr. Küver GbRから、2015年10月1日付けで普通株式1,209,489株を約164百万ユーロ(約221億円)で取得する予定。

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